実際の競技では、どんな銃を使うのですか?
学生射撃では、エアライフル(AR)スモールボア・ライフル(SBR)という2種類の銃を使用します。ARは、圧縮空気の力を利用して撃つ空気銃のことであり、SBRは、火薬弾を使用する小口径ライフル銃のことです。ARは10m、SBRは50mの距離から標的を撃ちます。また、使用する標的もそれぞれ大きさが異なります。銃を撃つ人はAR、SBRともに都道府県公安委員会の所持許可が必要です。

愛知県総合射撃場では実際に弾を使用しないビームライフル(BR)という銃もあります。これは弾の代わりに光線で専用の標的を狙う競技で、誰でも撃つ事が出来ます。ただし、弾は出ないと言えど見た目は銃と同じ形をしているので、ARやSBRと同じように銃口を人のいる方向に向けないなど安全最優先に扱う必要があります。中部支部では、各大学の1回生を対象としてBRの記録会を開催しています。

さらに、エアピストル(AP)ビームピストル(BP)などのピストル競技もあります。ピストル競技はライフル競技で必要な射撃ジャケットや射撃ズボンを使わず、手軽に撃てる競技です。
具体的に、どんな種目があるのですか?
銃によって種目が分かれる事は先程触れましたが、射撃姿勢によっても3つの種目に大別されます。

1つは立射(S:Standing)。これは読んで字のごとく、たった状態で銃を構えて撃つというものです。これには40枚の標的を撃つ10mS40、60枚の標的を撃つ10mS60があります。

次は伏射(P:Prone)です。これはどんな格好で撃つのかというと、銃床にハンドストップという金具を装着し、スリングという器具を射撃用のコートとハンドストップに繋ぎ、文字通りうつぶせの姿勢で撃ちます。 この種目は伏射種目(50mP60、10mP60)として、また、三姿勢種目(50m 3X20,50m 3X40,10m 3X20)の一部としても行われます。

最後に膝射(K:Kneeling)です。これは三姿勢種目でのみ行われます。具体的には、伏射と同じ装備で、片膝を立てた状態で銃を構えます。

参考:日本ライフル射撃協会HP
姿勢/構え
立 射(Standing)S膝 射(kneeling)K伏 射(Prone)P
銃を所持するにはどうしたらいいのですか?
エアーライフルやスモールボアライフルを所持するには各都道府県の公安委員会の所持許可が必要になります。ここでは愛知県でのARの手続きを例に説明します。

所持許可証を獲得するには、公安委員会が行う猟銃等講習会を受け、合格することが第一条件です。これは各地域の警察署の方に申し込みをしてください。

その講習会の合格後、各種書類手続きを行って公安委員会から許可がおりれば銃を所持することが可能です。

あくまで概要の説明なので、詳しくは各地域の警察署の方に確認してください。

参考:日本ライフル射撃協会HP